pyconjp 2017に参加して来ました

概要

9月7,8,9,10で開催されたpyconjp 2017に参加してきました。
カンファレンスは8,9でしたが、7にチュートリアル、10に開発スプリントが開催されています。
また、今年はCfPをだしたが採択されなかったトークを喋るRejectConも開催されたようです。
今年のテーマは「OUTPUT & FOLLOW」
公式サイト : https://pycon.jp/2017/ja/

セッション感想

セッションのスライドはだいたい公開されており、toggterにもまとまっていたので詳しくはそちら
セッションのメモは以下

野球を科学する技術〜Pythonを用いた統計ライブラリ作成と分析基盤構築

https://speakerdeck.com/shinyorke/ye-qiu-woke-xue-suruji-shu-pythontotong-ji-raiburaritofen-xi-ji-pan-number-pyconjp

  • 野球ユニフォームで登壇が正装
  • 分析基盤を構築した話をする
    • 気軽に作って壊せる
    • 使いたい・試したいライブラリを積極活用
    • OSSにする
  • DBはMySQL
  • データはスクレイピング(Scrapy)、時系列データとして使いたいのでAirflow
  • 実験はjupyter
  • scrapyはクローラー界のRoRと読んでいいぐらい高機能
  • airflow
    • ジョブ管理
    • 結構高機能
    • 意外と苦労した
  • 分析
    • 定期的に見るか、分析に使うかで使い分ける
    • 定期的はRedash
    • 実験とかはjupyter

Pythonで大量データ処理!PySparkを用いたデータ分析のきほん

https://speakerdeck.com/chie8842/pythondeda-liang-detachu-li-pysparkwoyong-itadetachu-li-tofen-xi-falsekihon

Kivyによるアプリケーション開発のすすめ

https://www.slideshare.net/JunOkazaki1/pyconjp2017-kivy

  • python3.5
  • mac,Linuxでも動くはず
  • MITライセンス、Qtとは違う!
  • UIはkvという独自言語
    • kvはCSSのBootstrapのようなもの
    • kvを使用するのが普通、その方がコードが簡潔
  • kivyを今使うのは結構たいへんそう
  • デモは良さげ

len()関数がオブジェクトの長さを手にいれる仕組み

https://www.slideshare.net/shimizukawa/how-does-python-get-the-length-with-the-len-function

  • len()が戻り値の型をintで保証
  • Adapter Patternで実装されている
  • スライドがすごく分かりやすかった
  • 公式ドキュメントの「デザインと歴史」を読めばいろいろわかりそう https://docs.python.org/ja/3/faq/design.html

Pythonistaで始めるiOSプロトタイプ開発

Python機械学習によるWebセキュリティの自動化

https://www.mbsd.jp/insight.html https://t.co/thfG8n2080

  • Webアプリケーション診断を自動化
  • 従来
    • アプリをクローリングして疑似攻撃
    • 判定
  • 少ない手数で脆弱性を検出する(いろいろするわけではない)
  • LSTM
  • 高度すぎてついていけなかった

2日目keynote

https://speakerdeck.com/sinhrks/pandasdefalseosshuo-dong-shi-li-tozui-chu-false-bu

  • pythonと科学計算
    • プログラマー以外でもpythonを使ってプログラムをする人が増えてる
    • SciPy2017に行ってきた話 9日間開催
      • クレータの解析をpythonでした話
  • pandasのOSS活動
    • pandas : データ分液のためのデータ構造を提供するパッケージ
      • 現実の汚いデータ(フォーマットがバラバラ)を効率的に扱えるのが便利
      • データの理解、データ準備に使用される
  • OSS活動 最初の一歩
    • コミッタの役割の話は興味深い
      • インフラの整備とかもやってる
      • プロダクトとコミュニティの品質の維持をやるのが大事
      • プロダクト品質の維持

Pythonで実現する4コマ漫画の分析・評論 2017

https://slideship.com/users/@esuji/presentations/2017/08/FSKS46VL9ivVSpUE4Gaamh/

  • 情熱駆動開発!!
  • OCR三国志の人と同じGoogle OCR
  • 誰が何処に出ているか等も分析したい
    • dlibの物体検出器で人物判定
    • 横向き、後ろ向き、顔の重なりがあるのでそれを調査
      • 期待した精度はでなかった
    • 検出人物の分類
      • CNNを利用
      • だめだった

The theory of Serverless development by Python (理論から学ぶPythonによるサーバレス開発)

https://slideship.com/users/@marcy-terui/presentations/2017/09/9PzXZzcJfBR1ENEMmMbGSf/ https://www.slideshare.net/acloudguru/ant-stanley-being-serverless

  • Serverlessとは
    • 管理すべきサーバがない
    • サーバOSがない
    • 常駐サーバプロセスがない
  • Function as a Service
    • 関数単位で独立した環境とリソースを提供
    • 関数単位で横にスケール
    • 高い抽象度
  • Function SaaS
    • 単独ではサービスとしては簡潔しない
      • Fully featured Saasはその逆で単独で簡潔するもの
      • APIエンドポイント,データストア,認証、検索
    • プラットフォームの一部だったり
  • Serverlessがどうして登場したのか
  • どのように実装するか
    • 実態はDockerが多い
      • 特定のイベントによってコンテナが起動されて関数が実行される
      • VMよりも起動のオーバーヘッドは小さいが、オーバーヘッド自体はある
      • オーバーヘッドがあるので、一度起動したコンテナを再利用することもある
    • イベント駆動
      • 何かがトリガーとなって起動する(タイマー、クラウドリソースの変化、画面操作etc)
      • 1イベントにつきふうくすうのFunctionを実行可能
    • pull型のPub/Subモデル
  • Serverlessに向いているもの
    • IoT
      • IN/OUTが明確で各ステップでスケール調整できるのがGood
    • ユーザ行動データ解析
    • 特定のイベントに連動していろんなSaaSが動くやつ
    • 普通のWeb APIアプリケーションには向いていない
      • RequestとResponseが一対一で同期的だから
  • DBAとのコネクションコストを考える

Clearer Code at Scale: Static Types at Zulip and Dropbox

英語セッションだったので聞くのに必死でメモはなし
英語スライドに機械翻訳ぽい日本語があった
- mypyの話 https://github.com/zulip/zulip/blob/master/docs/mypy.md http://qiita.com/t2y/items/2a1310608da7b5c4860b

Pythonをとりまく並行/非同期の話

https://tell-k.github.io/pyconjp2017/#1

  • python3.6リリースパーティーで聞いた話と大体同じ
  • asyncio のイベントループポリシーを差し替えることができるのは知らなかった

SREエンジニアがJupyter+BigQueryでデータ分析基盤をDev&Opsする話

https://speakerdeck.com/yuzutas0/20170909

カンファレンス感想

  • 初日は新大久保から歩いてみたら結構遠くて辛かったので、今後ここが会場になることがあれば素直に西早稲田駅からいくのがおすすめ
  • 無限コーヒーと無限オレンジジュースは嬉しい
  • 毎年pyconjpのおやつは美味しくて密かに楽しみにしてたが、今年も美味しかった
  • ゴミ箱のインデントは健在
  • ポスターセッションは楽しい、他のカンファレンスでも取り入れて欲しい
  • 1日目のkeynoteで同時翻訳レシーバーを手に入れそこねたがゆっくり喋ってくれていたのでなんとか聞き取れた(メモは取れてない)
  • ブースで話していたらいつの間にセッションが始まっていたので、アナウンスがあると嬉しい